2014年7月25日金曜日

大坊珈琲店

ほぼ日で、全7回の「大坊勝次さんの38年」掲載がおわりました。

 http://www.1101.com/daibou/2014-07-17.html

久々に、いい対談を、読ませてもらった気がします。

耳触りが良くて、どこかで見聞きした言葉じゃなくて、まじめに、約束を守ってきた男の心からの、そして、さりげない言葉だと思いました。

昨年11月 閉店前に伺うことができて、良かったです。





















【対談語録】
  たとえばジャズを聴いているときに、ドラムのシンバルの音を意識すれば、
  それだけが聴こえてきます。」
    
 「甘みによって苦みや酸味が包まれていますと、
 味に、表情があるんです。
 味に、笑顔があるんです。 」

 「笑顔がある味のコーヒーを作らなければならないというのは、もう、私の、絶対的な決まりです」

 「自分にはそれしかできない。味にしろ、使うものにしろ、流行ではなくて、
 自分がいいと思うものを示すしかできない。それをどのくらいの人が受け入れてくれるか‥‥。 」

 「何かの「手応え」。
 なんの根拠もないんですよ。
 しかし、その手応えが、自分にとっての応援と言いますか、支えでしたね。 」

 「次から次へと話題が入れ替えられる人は
 すごいと思いますけども、 私は、ちょっと気まずくても、
 喋らないで、シーンとしているほうを好むんです。」 

 「私は‥‥‥‥静かにしていたいんです。」


素晴らしいのひとことでした。
糸井さんじゃなければ、書けなかった、対談なんでしょうね。

糸井さんのことばも、最高
 たいした原稿ではないんですがお渡ししたら、
 そしたら、コーヒー豆が返ってくるんですよ(笑)。
 これでまた、きれいに、関係がゼロになるんです。

 大坊さんは、すばらしくみずくさい。
 あの場所はそういうお店だったと思う。

 「約束3原則」っていうのがあって、
  ひとつめが、「できるだけちゃんと約束をする」。
  ふたつめが、「それを守る」。
  みっつめが、「守れなかったら、心から謝る」。

恐れ入りました。

2014/12/08 追記
わかりやすいネルドリップ講座で、大坊さんとお会いすることが出来ました。
もちろん、お話していただくのは、はじめて、ほんとに、想像していた通りのかたで
嬉しくなりました
パネラーとしてのお話で
「ネルやペーパーがアメリカに行って、ひとりひとりに、ゆっくりとコーヒーを提供するようになった。
 それを、もし文化というのなら、僕は悪い文化じゃない・・・と思う」
という、趣旨のことをおっしゃっていました。

ほんとうに、素晴らしいと感じました。

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